トヨクニハウス

都会の住宅地の中で、そこだけ時間が止まってしまったような建築、トヨクニハウス。
軍艦アパートよりもさらに古く、築70年以上経過した現在でも現役で使われている、大阪最古の鉄筋コンクリート集合住宅。
さすがに今ではかなり古ぼけた様子だが、アールデコ風のインテリアや丸窓、ふんだんに配置された植栽など当時の最先端の建物であったことがうかがえる。
当初は分譲住宅で、今現在は民間の賃貸住宅として利用されているが、元々あった南側の2棟はもう既になくなっており、現状では6棟中4棟しか現存しない
丸窓

サインが作り出す影がかっこいい
これほど古く、趣のある住宅が未だに現役で使われているのには驚かされるが、関東大震災の記憶が色濃く残るこの時期の建物は、同潤会しかり構造的にも大変優れたものが多く、残るべくして残ったといったほうが正しいのかもしれない。

1933年に竣工した軍艦アパート(下寺町アパートは1931年だが日東と合わせて軍艦アパートと呼ばれていたため)が取り壊され、同潤会アパートも数少なくなっていく中で、トヨクニハウスにはこれから先何年も同じように生活の火が灯り続けて欲しい。
PAGE INFO
公開日: 2008/2/23 撮影: 2008/2

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