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ラバーダック2025@大分国東・迫池

Rubber Duck @ Kunisaki - Florentijn Hofman
Rubber Duck @ Kunisaki 2025 / Florentijn Hofman Rubber Duck Project
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世界を旅する巨大アヒル・ラバーダックが九州初上陸。
国東半島芸術文化祭を彩るように、国東ののどかなため池にその巨大な姿で佇んでいる。

国東に現れた巨大アヒル。大きい。

大分県北東部の6市町村からなる「国東半島・宇佐地域」は、クヌギ林と多数のため池を活用した農林水産の循環システムが形成されており、「クヌギ林とため池がつなぐ国東半島・宇佐の農林水産循環」として世界農業遺産(GIAHS)に認定されている。アヒルの浮かぶ「迫池」も、この世界農業遺産地域に含まれるため池の一つ。
同じ国東半島一帯は、宇佐神宮とともに神仏習合文化が花開いた六郷満山ゆかりの地でもあり、両子寺や富貴寺などの寺院群に「祈りの歴史」が重ねられてきた。
世界農業遺産の舞台でもあるため池に、祈りの里を象徴する山並みと集落を背後にして巨大なアヒルが浮かぶことで、「日常の風景」そのものが展示空間となり、来場者はラバーダックという非日常的なスケールのオブジェをきっかけに、普段は背景として見過ごしがちな水面や田畑、遠景の山や寺院との関係にあらためて目を向ける。

瀬戸内海・伊予灘を背景に、のどかな国東の町並みに佇むアヒル。
農業用水路やため池、堤の道といった「日常の風景」を一変させた。
アヒルを前に、思い思いの時間を過ごす人々。

ラバーダックは伊予灘の豊かな海の幸に育まれた食文化や、自然・歴史の魅力を県内外に伝える使者となり、人口約2万5千人の国東に数万人の見物客を呼び込んだ。11月末までこの地にとどまり、アヒルと時間を共有する人たちに癒やしを与える。

周辺には巨大アヒルを見に訪れた人々を歓迎するフラッグや、案内板が設置され、ラバーダック一色。
静かな夜の星空も国東の魅力。
PAGE INFO
公開日: 2025/11/23 撮影: 2025/11

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