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EXPO2025 休憩所1 fuku fuku/大西麻貴+百田有希 o+h

Resting area 1 - Maki Onishi+Yuki Hyakuda o+h
Resting area 1 2025 - Maki Onishi+Yuki Hyakuda o+h EXPO2025
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西ゲートエリア南、「つながりの海」に面した多機能休憩施設。
サーカスのテントが風になびくような大きな屋根が日差しを遮り、子どもの遊び場も併設された人気スペース。

「つながりの海」に面した施設。
リング越しに施設を見る。目を引くグラデーションの屋根が来場者を誘う。

建物は、モンゴル遊牧民の住居「ゲル」から着想を得た、円形の大屋根空間。
グラデーションした大きな布の屋根の下は、中心に円形の休憩所が設けられ、その周囲に木造のトイレや授乳室などを配置。
人間の五感に訴えかける「生き物のような建築」を目指し、布の屋根やすべすべの壁など、親しみやすい素材を用いている。
そんな空間を布越しのやわらかな自然光が包み込み、心地よく過ごせる環境をつくりあげている。

美しいグラデーションの布屋根が初夏の強い日差しをやわらかく遮り、穏やかな自然光が満ちる空間を生み出している。

円形の休憩所「ころころひろば」は、子どもたちにトランポリンのように楽しまれており、親は子どもを遊ばせながらゆったりと休憩できる。このような利用のしやすさも、施設の人気の理由の一つだろう。
ころころひろばの周囲にはトイレ・授乳室・おむつ交換室・パウダーコーナから、調乳スペースやカームダウンルーム、自販機も設置され、あらゆる人に開かれた空間になっている。

子供たちが走り回る円形休憩所。メッシュ状の床の下には空調が設けられており、冷気が床下からしみ出すことで夏場でも快適に過ごせる。寝そべりながら休憩すれば子供に踏まれるかもしれない。
休憩所は大変人気があるが、トイレは比較的空いている。建物の裏手に位置していることや、すぐ隣にトイレ3があることも、その理由の一つだろう。

このエリアは心地よい潮風が吹き抜け、リング内側より過ごしやすい。そこに大きな屋根と風になびく布地が影をつくり、視覚的にも涼しさを演出した、まるでオアシスのように快適な空間だった。

PAGE INFO
公開日: 2025/6/14 撮影: 2025/6 | 2025/5 | 2025/4

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