
EXPO2025 クウェートパビリオン
Kuwait Pavilion - LAVA
ペルシャ湾に面したクウェート国は、国土の大部分が乾燥した砂漠地帯に属している。恒久的な河川や湖沼は存在せず、水資源の殆どを海水の淡水化技術により補っている。
石油資源を背景に独自の発展を遂げてきた同国は、その存在感を国際舞台で示すパビリオンを展開。
個性的な万博建築の中でも特にダイナミックな造形が際立つクウェート館。
海と砂漠の風景から着想を得て、「先見の明かり」をテーマに設計された。
翼を広げたようなデザインは歓迎の意を表し、日本のおもてなしの精神を象徴している。


ダイナミックな翼はテイクアウトのカフェスペースやベンチ、レストランへと続く階段部分の屋根の役割を果たす。
パビリオンでは実際に砂漠の砂に触れられる展示やすべり台など、大人から子供まで楽しめる体験が豊富に用意されている。
クライマックスは、寝そべりながら天井一面に広がる大型スクリーンを見上げる、ドーム状のメインスペース。星空の下、夜の砂漠で休息するひとときをイメージした空間で、迫力ある映像を存分に楽しむことが出来る。




展示は体感できるものとデジタルがうまく融合していて大人も子供も楽しめる。

オアシスに張られた天幕のような休憩所。上部は天窓になっていて昼間は自然光により白い空間に。
万博の中でも最大規模の敷地を誇るクウェート館は、物理的スケールだけでなく、技術・エンターテイメント性においても高い完成度をほこるパビリオンだった。
PAGE INFO
公開日: 2025/6/10
撮影: 2025/6 | 2025/5 | 2025/4
作成者: Hiromitsu Morimoto