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EXPO2025 チェコパビリオン

Czechia Pavilion
Czechia Pavilion 2025 EXPO2025
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EXPO2025、チェコ共和国のパビリオンは高さ約17メートルの木造(CLT)建築。
展示スペースとなるスロープと円形劇場、2つのレストランで構成される。
"人生のための才能と創造性"をテーマに螺旋状の回廊を歩きながらチェコの文化、芸術、創造性を五感で体感する。

エンパワーリングゾーン・ウォータープラザの目の前の立地に建つチェコ館。

建物は二重にせり出した螺旋の形状に、チェコ国内で制作したボヘミアン・クリスタルのガラスのファサード。
螺旋部分はメインの展示空間となる約250メートルのスロープが4階まで続き展望屋上へとつながる。通路に囲まれた中央部分は円形の劇場(大末ホール)となっている。

跳ね出した床の木材とガラスの色の対比が美しいチェコ館。パビリオン前で記念撮影に応じる異形はマスコットキャラクターのRENE(レネ)。
人類の発展を表現した狭い入口から上へ登るにつれ広がる通路は、幅1.8メートルから7メートルまで変化する。

構造体のCLT(木材を直行方向に重ね接着した高強度の木材パネル)はファサードのガラスと同じく自国で制作され、鉄骨との混構造により建物を支える。
ボヘミアン・クリスタルのガラスは1枚700kgを超え、建物全体で220枚使用される。大胆なフォルムでも無くビルっぽさもあるパビリオンだが、エメラルドグリーンに輝くこのファサードが個性豊かな万博建築の中でも目を引く。

チェコの伝統工芸「ボヘミアンガラス」をふんだんに使用した。
展示される現代アートもさることながら美しい照明器具など什器も見どころ。
1階レストランとテイクアウトスペース、屋上のレストラン(同じラインナップで値段が高い)とバーがあり、チェコ料理やビールを楽しめる。

チェコパビリオンはチェコの伝統や文化、現代アートの展示が中心だが、建築技術の粋を集めた建物と、2つのレストラン、テイクアウトを楽しめるベンチ、ウォータープラザのイベントを見下ろせる屋上など、エンターテイメント性に富み、パビリオンの枠を超えた楽しみ方のできる施設だった。

階段状のベンチでテイクアウトを楽しみ、屋上テラスから景色を眺める人々。
PAGE INFO
公開日: 2025/5/25 撮影: 2025/5 | 2025/4

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