西長堀アパート(UR西長堀団地)

Nishinagahori Apartment 1958 Historical Architecture
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かつて東京都にあった晴海高層アパートとともに、日本の市街地型高層住宅のさきがけとなった建物。
周辺を合わせた、1000世帯以上をカバーする日用品店舗等を併設する市街地住宅として計画され、地階と1階には貸店舗・倉庫・事務所、1階の一部と2階から11階部分には住居が入る。

今となればただの古いマンションのようだが、この建物が完成したのは昭和33年。当時の市街地建築物法により定められた、高さ制限いっぱいの31メートルに及ぶ建築はまだまだ少なく、周囲の人々からマンモスアパートと呼ばれた。

心斎橋に近い立地に位置する住宅の性格を調査すべく、間取りも1DK・1LDK・2DK・2LDKなどバラエティ豊かに取り揃えられ、多彩なライフスタイルに対応するよう計画された。
各戸には、洋式の水洗便所やタイル張りの風呂、電話交換設備用の配管などを備え、住民専用のタクシーサービスまで用意されるなど、当時の最先端の設備とサービスが整った高級アパートで、司馬遼太郎ら大阪在住の著名人も多く入居していた。
(1階から5階部分西側には単身者用の住居50戸が用意され、各階に共同のトイレ・浴室を設置。)
2016年2月、入居者募集が再開され、リノベーション住戸や当時のままの住戸「復刻住宅」が公開された。
» プランごとの写真・間取り図等、詳細
この建物の最大の特徴である縦長の窓が並ぶカーテンウォールは、長さ80メートルにもおよぶ。
竣工時、目の前には長堀通りとして埋め立てられる前の長堀川が流れており、低層部の穴あきブロックと連続する窓からもれる光が水面に映る様は壮観なものだっただろう。
左:竣工当時の西長堀アパート北面。長堀川(現在の長堀通り)対岸から。
右:現在は川も埋め立てられ、目の前にビルが立ち並んだことで、デザイン面での最大のポイントを見通すことが出来なくなっている。

無数に並ぶスリット窓

夜の西長堀団地
数年前から新規入居者の募集は停止されているが、「西長堀団地賃貸施設耐震改修事業」の発注に向けて準備を進めており、工事完了後には入居者募集の再開を予定している。*
*2013年11月時点での状況。平成25年度中に工事を発注し、耐震改修、外壁修繕など20ヶ月の工期を予定。

追記: 2016/2/13
耐震補強等の改修が完了した「西長堀団地」のリノベーションされたモデルルームの案内会が開催されます。
日時: 2016年2月20日(土)~23日(火)・25日(木)~27日(土) 10:00~17:00(受付: 16:00)
1LDK(40.08㎡): 家賃83,000円
1ROOM(29.86㎡): 家賃62,900~63,100円

その他の住戸
家賃: 44,900円~84,600円 共益費: 4,300円
住戸面積: 29~62㎡
間取り: 1R/1DK/1LDK/2LDK
今回の案内会はモデルルームのみとなり、各戸の内覧は3月上旬の予定です。詳細はURのHPをご確認ください。

追記: 2016/2/24
公開されたモデルルームと復刻住宅のレポートを掲載しました。
PAGE INFO
公開日: 2013/12/9 撮影: 2013/11

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