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EXPO2025 休憩所4 Earth/Roof/MIDW+Niimori Jamison

Resting area 4 - MIDW+Niimori Jamison
Resting area 4 2025 - MIDW+Niimori Jamison EXPO2025
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大屋根リングの中央付近、「静けさの森」に隣接する休憩所。トイレに加え、会場内で唯一の祈祷室を併設。

地盤の弱い埋立地で建築を行うにあたり、建物と同重量の土を廃棄することが求められた。
そこでまず、敷地に谷を掘り山を造成。山と谷が交互に連なる地形を形成した。
この地形を型どって、同じ形状の鉄筋メッシュを成形。さらに、それを90度回転させて再配置することで、地形の山とメッシュの谷が交点で重なり合う構造が生まれた。

地形の山とメッシュの谷が接点となる。地形の谷とメッシュの山の隙間のベンチや山の傾斜を利用して身体を休める。

地形と屋根の隙間は洞窟かトンネルのようなワクワク空間となり、子供たちは走り回り(走ってはいけない)、鉄筋にぶら下がり(ぶら下がってはいけない)と大はしゃぎ。

地形の山から伸びた藤がパーゴラ状の鉄筋メッシュをつたって木陰をつくる計画だが、6月の時点ではまだ陰は少なめで、日が傾き始める夕方ごろがもっとも人で賑わう時間帯となっている。

建築を遊び場に変える子供たち
地形の山から伸びた藤が鉄筋メッシュにひろがる。

遊具ひとつない場所に地形をつくりパーゴラを乗せる。シンプルな構成ながらユーモラスな空間は、子どもたちの想像力をかき立て遊び場になった。
これから夏にかけて藤がすくすく育ち緑のトンネルのようになったら、子供たちをさらに惹きつける楽しい休憩所になりそうだ。

PAGE INFO
公開日: 2025/6/19 撮影: 2025/6 | 2025/5

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