村野・森建築事務所/村野藤吾

Murano,Mori Abeno Office 1966 / Togo Murano Contemporary Architecture
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大規模再開発計画の進む天王寺周辺。完成すれば日本一の高さとなる阿倍野ターミナルビル タワー館をはじめ、大きく景色を変える界隈の喧騒を抜け、一歩裏路地に入ったところに、20世紀の日本を代表する建築家の事務所が現存している。
外観は一見控えめながら、様々な形の窓や繊細な曲線など味わい深い造形。
内部を外から窺い知ることは出来ないが、村野氏が得意とした曲線をいかした螺旋階段や、吹き抜けの書庫、建築と庭の繋がりを意識した竹の茂る中庭や光庭など、豊かな空間が広がる。

村野事務所が移転した後、個人宅を経てミュージアムとして生まれ変わる計画もあったようだが頓挫してしまった模様で、数多くの村野作品が生み出されていったこの建築がいつまでその姿をとどめていてくれるのか分からない。
各資料から見る内部の様子が、インテリアの細部にまでこだわった村野藤吾らしさを端々から感じれるものであるだけに、この建築のもつ可能性が広く知られることを期待したい。
波打つような曲線を描く
外壁の粗ずりタイル
PAGE INFO
公開日: 2011/5/16 撮影: 2011/2

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