オーガニックビル/ガエタノ・ペッシェ

Organic Building 1993 / Gaetano Pesce Contemporary Architecture
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自然との共生をテーマに、オレンジの壁面に配された132個の植木鉢と、スリット窓が印象的なオーガニックビルディング。
内部は設計デザインを務めたGaetano Pesce(ガエタノ・ペッシェ)らしいオブジェや装飾が施されており、彼の個展にでも来たような気分になる。
画一化された無機質なビル郡に囲まれた地区で異彩を放つ

通りからコンピュータ制御の給水システムで管理される132個の植栽を見上げる
エントランスホールのデザインにも手抜きが無い。
フランク・ロイド・ライトは建物全体が関連したデザインに統一され、一つの生命体のように機能を持ち自然と一体化するという理念で有機的建築(Organic Architecture)を提唱したが、オーガニックビルは「テラコッタ風」外壁・「コンピュータ制御の給水システムで管理される132個の植栽」と無理に環境と調和させているようにも感じてしまった。

例えばフランク・ロイド・ライトの代表的な作品、落水荘は森の中の滝を建築物の一部にしていることがすばらしいが、オーガニックビルは都心のど真ん中にあるので、植栽で覆ってしまい熱反射を和らげたりすることのほうが面白いのかもしれない。
しかし132個の植栽は全て違う種類のものが植えられており、西に面しているにもかかわらず元気に育っているのは見事だし、都市部には既に自然と呼べるものは無く、悪条件下では調和ではなく抵抗に映ってしまうのも仕方ないところ。
PAGE INFO
公開日: 2008/4/19 撮影: 2012/12 | 2008/4

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