大阪エンタテインメントデザイン専門学校(旧ふれあい港館)

Fureai Kokan 1995 / Philippe Blanchet Contemporary Architecture
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大阪・南港のコスモスクエア地区にある、かつて、アートと食文化をテーマにした国際交流施設「ふれあい港館ワインミュージアム」として使用されていた建物。
同地区のコスモタワー(現在、大阪府咲洲庁舎が入居するビル)やATC、2013年に閉館したなにわの海の時空館など、巨額の赤字を計上し続けた大阪市の第三セクターが計画したもののひとつでもある。

周辺はいまだに空き地が目立ち、歩道の舗装材をぬうようにして雑草が生え、郊外にでもきたかのような感覚に陥る。
隣接する敷地にあった、安藤忠雄氏設計のライカ本社屋も2013年に解体され更地となり、さらに先行きが不安な地区ではあるが、近年は駅周辺を中心に大規模マンションや大学の進出が進んでいる。
2008年に閉鎖されたこの建物も学校法人に売却され、2014年に専門学校が開学(予定)。

コンペ案を原案とした建物は、道路が立体的に交わる三角形の敷地に位置し、ワインの地下貯蔵庫をイメージしたデザインから、エントランスやホール以外の大部分が地下部におさめられている。
階段状の外側部分にはツツジが植えられ、毎年5月頃には色鮮やかな花を咲かせ、両側にブドウが植えられたエントランスには水路が施され、夏には豊かなブドウ畑が訪れる人の目を楽しませる仕掛けも。

道路計画やこの敷地の切り取り方も建築も、真上から見下ろしたときに最も美しく見えるような、かなり俯瞰的な視点からの計画ではあるが、前述のなにわの海の時空館と同じく事業計画の見通しが甘いまま実現してしまったことが問題なだけで、創作的なプロジェクトであったことはうかがえる。
道路が立体的に交わる三角形の敷地に建築がおさめられている
PAGE INFO
公開日: 2013/8/11 撮影: 2013/8

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