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EXPO2025 トイレ6(F43)/隈翔平+エルサ・エスコベド

Restroom 6 "One water" - KUMA & ELSA
Restroom 6 "One water" 2025 - KUMA & ELSA EXPO2025
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万博会場の中央付近、「静けさの森」に隣接する大規模トイレ。アゼルバイジャン館の南隣の位置になる。
「水の循環」をテーマにしたパビリオンとして設計され、水の自然な循環(雨→蒸発→雲→雨)や人の利用を通じた排水までを体感できる空間となっている。
屋根部は階段状のルーフテラスになっており、休憩所としても利用される。

ルーフテラスから静けさの森を望む。

屋内は全体を見渡せる開放的な構成となっており、性別や世代にかかわらず誰もが利用できるオールジェンダートイレを採用している。「すべての人はひとつの水の中に生きる魚」と喩え、平等で包摂的な空間づくりが目指された。
出口付近には、排水に利用される雨水をたたえた水庭を備え、ルーフテラスを上がると「静けさの森」を見渡せる、水と自然のつながりを感じられる構成となっている。

建物下部に貯めた雨水がベンチ横の川石の下を常に流れ、池にたどり着いた後、再び上部へ循環する仕組みになっている。

静けさの森の豊かな緑の先に現れる木仕上げの外装と階段状のテラスは、思わず足を止めたくなる魅力がある。屋上テラスに腰を下ろせば、木々の間を穏やかに抜ける風が頬をなでる。大屋根リングの上で感じる海風とはまた異なる、やわらかく包み込むような心地よさが味わえるスポットだ。

PAGE INFO
公開日: 2025/6/22 撮影: 2025/6 | 2025/5

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