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EXPO2025 EXPOナショナルデーホール レイガーデン/安井・平田設計共同企業体

EXPO National Day Hall Ray Garden
EXPO National Day Hall Ray Garden 2025 EXPO2025
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大屋根リングの外側、つながりの海に面し、ナショナルデーやスペシャルデーの式典を担う会場として計画された多目的ホール。
設計は安井建築設計事務所・平田晃久建築設計事務所。

建物は帯状スラブの構成が最大の特徴で、スラブを敷地に対して斜めに配し、関西を貫く地形のしわや淀川水系へ抜ける定常風の向きと共鳴させることで、建築を「地理的生命体」として位置づけた。鉄骨造の軽やかな架構は、屋外の広がりと屋内の催事空間を連続させ、風・水・光を取り込む開放的な環境をつくる。床面積4,836.97㎡となり、会期中の多様なプログラム運営を想定した柔軟性が担保されている。
外部の緩やかなスロープは、地上から屋上まで接続する地形を形成し、建築とランドスケープが一体となっている。

つながりの海に飛び出すようにせり出すスラブ。
大屋根リングからスロープを通り、屋上までひと繋ぎになっている。

敷地は大屋根リング外縁に近いつながりの海側の動線上で、来場者は屋外広場から自然にメインステージ、ラウンジ&ダイニング、ギャラリー、南側ポップアップステージへ回遊できる。式典前後の賑わいを受け止める配置とし、外部空間の抜けを保ちながら、屋内機能との連続性で滞在の質を高める計画。

内部はメインステージ(約500席)を中心に、入替制の展示を行うギャラリーEAST、約280席のラウンジ&ダイニング、そして南側の屋外ポップアップステージを備える。特にメインステージには一部ヒアリングループが設けられ、聴覚支援に配慮した音環境が確保されている。これらの機能は式典だけでなく、音楽やトーク、ファッション、アニメといった多様なコンテンツを受け入れ、日々の来場体験を拡張する役割を担う。

1階の入れ替え制ギャラリー。
スラブ下のポップアップステージ南

帯状スラブの重なりは、単なる意匠ではなく環境調停の仕組みとして機能する。斜めの向きが風を呼び込み、半屋外のラウンジや屋外ステージの快適性を高める。屋内外の境界を曖昧にすることで、式典の高揚感を広場へ、広場の熱気をステージへと相互に波及させる。構造的には鉄骨造を基盤とし、大スパンの要求と施工・運営の効率を両立。メンテナンス性と転換性に配慮した「器」としての合理が、祝祭建築の背骨を成している。

PAGE INFO
公開日: 2026/1/17 撮影: 2025/4,5,6,9,10

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