EXPO2025 ポップアップステージ西/三井嶺
Pop-Up Stage West - Rei Mitsui
鳥居やストーンヘンジの原初的な門型から発想を得て、柱の概念すら削ぎ落とし「梁1本で場が立つか」を試みた屋外ステージ。皮付きの松丸太を横架材として高く掲げ、その上に松葉葺きの可動屋根を載せた最小限の建築。
松の皮付き丸太を2本のピン柱(ステンレス鋳鋼製)で支持し、屋根は丸太梁に載る可動フレームで構成。ステーケーブルは屋根・梁の姿勢安定と水平力の伝達補助を担い、離れた楽屋・倉庫棟側へ力を逃がす。
西ゲートゾーンの来場動線に面し、通り抜けやすい立見主体の観覧場を確保。ゲート直近の目印として視認性が高く、イベント開始と同時に人が集まり、終演とともに散りやすいオープンなゾーニング。客席は設けず、前面通路や広場がそのまま観覧域となる。
構造は鉄骨造一部木造の単層。松の皮付き丸太を梁として据え、ステージは無柱の明快なスパン構成。屋根は回転的に揺れる可動フレームに松葉を葺き、緞帳のように揺らめいて場の開閉を演出する。
外装は松葉葺きの軽いキャノピーと解放面で構成。恒常的な空調に頼らず、日射遮蔽と通風で快適性を確保する半屋外型。葺き材は会期中に参加者を募り、メンテナンス行為自体もイベント化した。
PAGE INFO
公開日: 2025/10/22
撮影: 2025/5
作成者: Hiromitsu Morimoto










































