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EXPO2025 オランダパビリオン/RAU Architects

Netherlands Pavilion - RAU Architects
Netherlands Pavilion 2025 EXPO2025
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屋根を貫く直径10メートルを超える球体と波型ファサードにより、クリーンエネルギーの幕開けを「太陽」と「水」で表現したオランダ館。設計はオランダを拠点にするRAU Architects。

人口の太陽を表した球体は、岡本太郎「太陽の塔」の黄金の顔と同サイズの直径10.6メートルで作成され、過去・現在・未来をつなぐモチーフとなる。
外装は板状のFRPが波のようにうねり、水流を表現。屋根は鏡面RVS板仕上げとし、上空やグランドリングからも完全な球として認識できるよう工夫された。

開口部は障害物に波が遮られるようにFRPが盛り上がる。
大屋根リングからオランダ館を見る。鏡面仕上げの屋根に反射し、中心の球体を擬似的に表現。

家具や内装にも再生素材を用い、展示の背景としても「資源を使い切らない」ことを徹底。展示は入口のウォール・ミューラルとウォーター・ベイスンで水との関係性を導入し、来場者は配布されるEnergy Orbを手に回遊、水と暮らしの歴史と可能性を学ぶ。

再生素材を用いたかぐや内装が施された屋内。

解体・再組立を前提に可視化されたボルト・ネジ接合で設計されたオランダ館は、閉会後に淡路島への移設の基本合意が成立しており、循環型建築の理念を実装する好例となった。

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公開日: 2025/11/1 撮影: 2025/4,5,6,8,9,10

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