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EXPO2025 モナコパビリオン

Monaco Pavilion
Monaco Pavilion 2025 EXPO2025
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モナコパビリオンは「Take Care of Wonder(驚きを大切に)」をテーマに、建築とランドスケープが一体となった空間構成。円形を基調とした建築デザインと、庭園的要素を融合させることで、訪問者が自然に溶け込むような体験を提供しつつ、展示テーマである環境意識を空間的にも体現している。
設計はモナコのザ・エー・グループとフランスのアトリエ・ピエール。

庭園に円形の連なりが重なる。

建物は鉄骨造を主体に一部鉄筋コンクリート造を併用し、吹抜けの主空間に演出設備を統合する。内部ではRGBの色フィルタで表現が切り替わる壁画や、生分解性素材に由来する3Dプリント照明が環境配慮と表現性を両立。

美しい照明演出と装飾がモナコ館の大きな魅力。

モナコパビリオンは、小規模ゆえにデザイン性の高い単独テナントのようにも見える。遠目に効くサイン、鏡面と光演出による“見せる”外装、館内のワインバーやラウンジ的滞在は、ブティックや体験型フラッグシップを想起させる要因だが、本質は「庭園—建築—展示」を束ねて体現する点にあり、現代的なリテールの言語を上手く借りている形。これが万博ではなく街中にあれば大きく人目を引く存在だっただろう。

PAGE INFO
公開日: 2025/10/18 撮影: 2025/4,5,8,10

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