EXPO2025 電力館 - 可能性のタマゴたち
Electric Power Pavilion - Eggs of Possibilities
東ゲートから大屋根リングへ至る動線上に建つ、タマゴ型の象徴的な建築。
不燃外装膜のボロノイ構造とタマゴ型コンセプトで、エネルギーの未来を体験するパビリオン
主軸を15度傾けた卵形フレームに不燃膜材を張る独特な外観。外装はボロノイ構造のシルバー膜で、60種352枚のパネルが光を多方向から受け、天候や時間帯により見え方が変化する。軽やかなスキンが大屋根リングの格子や空の色を映し込み、会場東側エントランスからの導入と呼応して、遠目にも近景にも連続する景観をつくる。
大屋根リングから大きな庇のついたエントランス部を見ると、建物が卵型であることがわかりやすい。
ボロノイ分割された外装が光により様々な表情を見せる。時間帯による変化も美しい。
構造は鉄骨造+一部骨組膜構造で、2,100本超の鉄骨が卵形の大空間を支え、内部は柱に煩わされない演出の自由度を確保した。舗装約1,000㎡には太陽光パネル廃ガラスを再資源化したブロックを用い、AIによる空調最適化や省エネ機器の採用、デバイス外殻に卵殻・ホタテ殻を混合する取り組みなど、環境配慮を素材・運用の双方に織り込む点も注目される。
展示は「エネルギーの可能性で未来を切り開く」を掲げ、身体で学ぶ設計。入場時に受け取る発光・振動するタマゴ型デバイスと映像が同期し、核融合から無線給電、振動発電、熱ポンプ、潮汐発電、バイオ燃料まで約30テーマをゲーム感覚で体験する。操作に応じて光や振動が即時に返り、理解が定着。締めくくりは点・線・渦の光と音によるポストショーと図鑑的パネルで総括する。
PAGE INFO
公開日: 2025/10/25
撮影: 2025/4,5,7,8,9
作成者: Hiromitsu Morimoto



















































