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新ダイビル/村野藤吾 Shin Daibiru / Togo Murano

近代建築様式の現代建築

新ダイビルといえば角々に鎮座する羊のオブジェが印象的だが、典型的な近代建築も、ネオロマネスク様式や、それをアレンジした和洋折衷的なビルと比べると何の変哲もないビルに見られかねない。
一般的に言われる近代建築というものは戦前に建てられたものが多く、それに当てはまらないことと比較的新しく見える建具なども入り混じっていることがその原因かもしれないが、近代建築から現代的なビルへのシフトチェンジをなした作品という意味で新ダイビルの存在意義は大きい。

しかし、中之島のダイビル本館と同じく新ダイビルも2011年夏から解体され、2014年までには建て替えられてしまうことが決まっている。

左:新ダイビル名物、羊のオブジェ 右:屋上樹苑のE.V管理室
完成から40年以上経過する屋上樹苑はその規模もさることながら非常に管理が行き届いており涼しい風が通る。
建築家・村野藤吾氏が携わったダイビル本館と新ダイビル、南センタービルや千里市民センター、そして新歌舞伎座など昭和の名建築の取り壊しが数々発表され、村野氏の作品を見る機会は確実に減っていくだろう。
新ダイビル 建築データ
所在地
大阪市北区堂島浜1-2-6
竣工
南館:1958年5月 屋上樹苑:1962年 北館:1963年10月
設計
村野藤吾
面積
敷地面積:8,472.45㎡
建築面積:2,405㎡
延床面積:81.629㎡
屋上樹苑:約3300㎡
規模/構造
地下4階 地上9階 塔屋4階/SRC造