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Нет - 大阪建築 更新履歴と、大阪中心に建築・デザイン・インテリア・イベント・時事等のアーカイブログ。
▼鉄扉に閉ざされたメインエントランス
鉄扉に閉ざされたメインエントランス
▼2009年12月 12月に入り仮設フェンスに囲われた

先月から正面玄関他、通用口が閉ざされていたダイビル本館および新館の解体・中之島ダイビルウエストへの建て替え計画の概要が発表された。
解体工事着手は2009年11月末からと、あと1ヶ月あまりで工事が始まる。
光のルネサンスの開催される今年いっぱいまでは保存され、昨年同様にライトアップ・・というのも期待していたが、テナントビルということもあり今後の計画に遅れを生じさせる事も難しかったのだろう。
(写真右:光のルネサンス・ライトアップされたダイビル本館)

格式高いエントランスホール
格式高いエントランス
当初発表されていた計画案では、竣工済みの中之島ダイビルと同じようなデザインだったが、ダイビル株式会社によるプレスリリースPDFに掲載された、概要および完成予想外観パースには、ダイビル本館の外装材や装飾品を保存・再利用し、現ダイビルが新ビル低層部に”復元”されている。
そして内部空間の豊かさを印象付ける、ダイビル本館エントランスホール部分のデザインも取り込めるデザインを検討するという事。

建築家渡辺節氏により、建築技術の粋を結集し、費用を惜しまなかったことが良しとされた時代に建設されたダイビルを、テナントビルとしての利益や、建設コストの削減を命題にされる時代に建て替えることは事業主にとっても悩ましいことだろう。
84年の歴史を考えると建て替えはとてもとても残念だが、84年前の竣工当時に求められたダイビルと同じく、今求められているダイビルを建設することは事業主にとって当然の事であり、仕方が無いことではあるが、批判をかわすような継承ではなく、ダイビル株式会社の原点としての”ダイビル”の姿を思いおこさせてくれる建築物を誕生させてくれることにも期待したい。

>>ダイビル本館+新館 全ての写真を見る

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中之島ダイビルウエスト 建築データおよび、ダイビル本館・新館解体工事 概要

■ダイビル解体工事
工期:平成21年11月下旬〜平成22年末

■中之島ダイビル・ウェスト(仮称)
所在地:大阪市北区中之島3-1
設計:日建設計
工期:平成22年末〜平成25年春
延床面積:48,000u
規模・構造:地下2層 地上22階 塔屋2階 S造 一部SRC・RC造
高さ:110メートル

■ダイビル本館 建築データ
所在地:大阪市北区中之島3-6-32
設計:渡辺節
竣工:1925年9月
工事期間:1924年4月〜1925年9月
敷地面積:9,424u
建築面積:3,899u
延床面積:45,014u(本館のみは30,223u)
規模:地上8階 地下1層
構造:鉄筋コンクリート

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