昨年修復された芝川ビルのエントランス部の装飾や、生駒ビルヂングの時計塔の夜間装飾などに続き、大阪市HOPEゾーン事業（船場地区HOPEゾーン）のまちなみ修景補助制度に選定された旧小西家住宅をはじめ、北船場・北浜界隈の歴史的建築物の修繕・修復作業が今年も各所で行われている。

さらに高層化・近代化が進むビル群と歴史的建築物が共存するこの界隈特有の雰囲気が、この先も失われることなく船場の代名詞となっていくだろう。

※船場地区HOPEゾーン協議会
『近世、近代の佇まいが光る「花なり（はんなり）したまちなみづくり」上質な船場の”いま”を愉しむために』をテーマに、船場の魅力をより高めるまちなみづくりをめざしている。

■旧小西家住宅　（竣工：1903年 住所：大阪市中央区道修町1-6-9）
東側の駐車場ゲート（2009年設置済み）に続き、大規模修繕中。
日本の伝統的な木造建築の技術を次代に伝承し、「木の文化」を守る京都伝統建築技術協会が監修。




■ワセダヤビル（旧早稲田屋ビル）　（竣工：1935年　住所：大阪市中央区本町2-1-2）
入居する珈琲館の看板によって、長年その姿を見ることが出来なかった塔屋部分が修復され出現。
早稲田大学大隈記念講堂（21号館）の塔屋と酷似している。


■高麗橋野村ビル　（竣工：1927年　住所：高麗橋2-1-2）　■福原ビル　（竣工：1932年頃　住所：北浜東6-14）
それぞれ、野村建設工業、福原産業貿易株式会社の本社ビル（一部テナント）として現在も使用されている。
外壁を中心にメンテナンスが行われており、今後も2つの歴史的な建築物とともに歩みを進めていく。


※追記　大阪の船場町屋の姿を今に伝える、適塾（旧緒方洪庵邸）は改修工事（防災設備等）のため、平成22年10月22日（金）平成23年3月31日（木）まで休館する。


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