Нет　北京の建築　2008年北京オリンピックスタジアム-鳥の巣

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■建築データ
北京国家体育場（鳥の巣 Bird's Nest）オリンピックメインスタジアム
所在地：北京市内北部のオリンピック公園(Olympic Green)内
設計者：スイスの建築家　Herzog & de Meuron
敷地面積： 20.29ヘクタール
占有面積：約120,000㎡
オリンピックスタジアム面積： 69,729㎡
全長（南北）： 320m 全幅（東西）: 297.3m 高さ 69m
延床面積： 258,000㎡
階数：地上6階、地下2.5層

座席定員：オリンピック開催期間中 91,000座席（臨時）オリンピック開催後80,000座席（常設）
こけら落とし： 2008年8月8日（北京オリンピック開会式）
映画：鳥の巣　Bird's Nest-北京のヘルツォーク＆ド・ムーロン

■設計とデザイン

国立競技場（北京国家体育場）は世界中の名だたる建築家を集めたコンペの結果、日本では青山のプラダなどの設計で知られる”ヘルツォーク＆ド・ムーロン”の案が採用された。
ヘルツォーク＆ド・ムーロンによる青山のプラダ

格子状というか幾何学的というのか、藤を編んだような複雑な構造材がスタンドを覆い、ダイナミックな印象。
サッカー中継などでよく目にする、日向と日陰のコントラストの違いによる見ずらさを解消すべく半透明の素材を用いたり、開閉式の屋根により全天候型のスタジアムとしても利用できるなど、見た目の存在感だけでなく細かなディティールにもアイデアが凝らされている。

しかし、北京市の50%あまりを緑化するというオリンピック誘致時の公約も果たしているのに、一番のシンボルであろうメインスタジアムがあまりに人造的なことでそのことがメディアで取り上げられることは今の所少ない。
その緑化計画でさえ人造であるといってしまえばそれまでだが、砂質化面積の減少や荒山の回復などの成果はすばらしく、大気汚染など様々な問題をはらむ中国がポーズだけではない本物の”エコオリンピック”をもっと強調したいのなら、”緑化スタジアム”というアイデアも欲しかった。

On the Olympic Green from Travis Fox / washingtonpost.com on Vimeo.

■問題点と今後の課題

重要な基本方針の一つにオリンピック以後も機能し、北京の新しい都市空間のランドマークとしての建築物であるということだが、その構造ゆえに建設中から雨漏りなどの問題が露呈しており、保護材を施したとしても鉄骨の腐食は免れず、メンテナンスに膨大な費用がかかる等大きな問題を残している。
エコオリンピックを目指している割には、省エネとは程遠い印象。

また、四川大地震の際には他の建築物とともに耐震性が問題視され再点検がなされたが、北京市建設管理当局者が「多くの建物の設計は、地震の少ない外国人デザイナーによるもので、耐震設計の経験に乏しい」と発言する状況。

鳥の巣というものは大抵一度使うとそのまま朽ち果て、古巣を利用する鳥は稀だが、体をあらわしたこの愛称が皮肉なものににならないことを願いたい。

ちなみに国家スタジアム”鳥の巣”完成までを描いたドキュメンタリー映画
鳥の巣　Bird's Nest-北京のヘルツォーク＆ド・ムーロン　http://www.torinosu-eiga.com/
が東京では渋谷のユーロスペースで8/2から、大阪でも十三の第七芸術劇場で晩夏に上映予定。

■CM - コカ・コーラ北京オリンピックスペシャルコンテンツバーズネスト編[Web限定60秒]

その他の北京新有名建築物
■CCTV（中国中央電視台）新社屋ビル - OMA Rem Koolhaas（レム・コールハース）（英文）
■国立水泳競技場（北京国家水泳センター　愛称：水立方 - PTW architects（英文）
　～WIRED VISION による水立方（ウォーターキューブ）の建設過程（写真ギャラリー）
■天津オリンピックスタジアム - AXS　佐藤総合計画北京事務所
■北京新三里屯開発計画 - 隈研吾建築都市設計（マスターアーキテクト）
■京滬高速鉄道・新北京南駅

Google地図・空撮写真：北京オリンピック公園（Beijing Olympic Park）内に位置するメーンスタジアムと水立方
■Panoramioによる国家スタジアム人気写真を見る

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北京オリンピック公式HP　施設紹介　2008 Beijing National Stadium

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